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3月11日の震災から1ヶ月半以上経っていたがGWに石巻に行った。我が家は先祖代々石巻で今は両親とおばたちが住んでいる。石巻駅からほど近いところである。震災当日は夕方に一度メールで無事との連絡があったっきり一週間連絡が来ず何もわからない状況の中Googleの震災後の衛星写真でなんとなく無事っぽいのが確認できた。日和山の裏側も駅の方は浸水がひどかったが偶然にも家の周りは浸水を逃れていた。

実際に本家の敷地は無事で裏の畑が浸水し、農作物がだめになった程度であった。あとは、昨年知り合いからヨットを譲り受け、今年の夏に私と孫とクルージングに行くのを夢見ていたらしいがそのヨットは石巻商店街側に打ち上げられていた。もちろん廃艇だがしばらくして確認しに行った時にはガソリンタンク等はすべて盗難にあっていたそうだ。それと無事だったが親戚のおじさんは車が水にのまれ近所の建物の上で自衛隊に数日後救助されるまで待っていたらしい。その他、その後の生活では食料は苦労しなかったがライフラインが止まっていたのはやはりきつかったらしい。家にいてこれだから避難所などはもっと辛かったことだろう。

そんなわけで今更と言われつつ、一度足を運んだのである。仙台まで新幹線でそこからはバスで石巻に。途中大街道を通って行ったが急に光景が変わった。そこら辺にダメになった畳を始め家財道具が出されていたがまだ処理は間に合っていないようだ。船や車がありもしないところにあったりもする。石巻駅前の水は引いていたが泥・ゴミや傷跡はまだまだ残っており、駅前の仮面ライダーV3がなんとなく寂しげである。



次の日は日和山に登ってみた。萬画館が寂しげに残っている。そして門脇町、南浜町の方面をみると桜の花と対照的に無残な姿が映し出される。



下に降りてみるとニュースで見たままの光景といえばそうだがやはりそこにいて見ていると全く言葉がない。段違いの壮絶さをまざまざと実感させられる。



女川の方に行く途中の小さな港町などはリアス式海岸で集中的に波がきたために一切流されていて何も無いという状態になっていた。地盤沈下もあったようで港も半分水に浸かっている。


時間はかかると思うし、震災前とは同じものにはならないかと思うがなるべく早く生活が戻ることを切に願っている。
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